塗料によって寿命が異なります
風雨にさらされることがない屋内なら、基本的にはどんな塗料を使っても問題はありません。
しかし、常に雨や風、そして強い紫外線などにさらされる屋外の塗装では、どんな種類の塗料を選ぶかによって、その後トラブルが起こるリスクが大きく変わります。
ここでは、屋外向けの塗装には、どのような種類の塗料が使われるのかをご紹介しましょう。それぞれ、素材や価格、そして耐久年数が異なります。
リーズナブルな塗料ならアクリル系
広い面積の塗装が必要だけれど、コスト面でできるだけリーズナブルに抑えたいという人に人気なのは、アクリル系の塗料です。
この種類は、軽量でたくさんのカラーラインナップがあり、色を鮮やかに魅せることができるというメリットがありますし、コスト面でも他の塗料と比べるとリーズナブルです。
ただし、耐用年数が5年~7年程度と短いため、頻繁に塗り替えたい場所や、どんな塗料を使っても頻繁に塗り替えが必要になる場所などに使うと良いでしょう。
防水性に優れたウレタン塗料
アクリル系の塗料と比較して、防水性と耐水性を強化したものが、ウレタン塗料です。
住宅の外壁塗装に使われる塗料としても良く知られています。
この種類の塗料は、柔らかいという特徴があり、凹凸がある場所にも塗りやすいというメリットがあるほか、アクリル塗料でははがれやすい場所などにも密着してくれるという魅力があります。耐用年数は8年~10年程度です。
ワンランク上の塗料ならシリコンがおすすめ
ウレタン塗料と比べて、さらに防水性を高めながら耐用性や耐候性、そして仕上がりが美しいという点で人気なのは、シリコン塗料です。
シリコン塗料は特に耐熱性に優れているのが特徴で、600℃という高い温度にも耐えることができます。
また、耐用年数は10年~15年と長い点も魅力です。
鉄骨塗装に適したフッ素塗料
東京スカイツリーの塗料としても使用されているフッ素塗料は、他の塗料と比較して紫外線に対してとても強く、撥水性が高いという特徴があります。
コストが高めなので、一般住宅の外壁などに使用されることは少ないのですが、鉄骨や鉄筋などの塗装に適しているという点、そして耐用年数が15年~20年と長いという点において、ビジネスユースが一般的です。
耐用性で選ぶなら無機塗料
とにかく耐用性で選びたいという人におすすめなのは、無機物を原料とした無機塗料です。
汚れにくく燃えにくいという特徴に加え、耐用年数は20年~25年と長期に及ぶので、住宅の外壁などにも使われています。